continuation betの核心は「主導権の維持」です。
基本戦略
プリフロップでraiseしたなら、flopでもbetし続けてください。
ゲーム状況: cash game 1/2, stack 100BB以上, heads-up pot
continuation bet (C-bet)とは?
- プリフロップで最後に攻撃した人(raiser)がflopでもbetすること
- 例: 私がプリフロップでraise → 相手がcall → flopで私がbet (これがC-bet)
- 自分のhandが強くても弱くても関係なく、主導権を持ち続けるアクション
基本的なC-betのルール
いつC-betをするべきか?
- heads-up pot (1対1)でほとんどの場合
- 自分が強いhandを持っている時 (value bet)
- 自分が弱いhandだが相手もヒットしていないだろうと思われる時 (bluff)
- 基本的にheads-upでは70~80%程度C-betするのが標準
こうする理由は3つあります:
- 主導権の維持: プリフロップでraiseしたので、強いhandを表します。攻撃し続けると、相手がfoldする可能性が高いです。
- 相手は頻繁にミスする: flopでpair以上を作る確率は約33%です。残りの67%は何もヒットしていないので、betすればfoldする可能性が高いです。
- pot control: 強いhandではvalueを得て、drawではpotを大きくし、弱いhandでは相手をfoldさせる機会を作ります。
状況別対応
1. dry boardでのC-bet
小さいサイズ(1/3 pot)で頻繁にC-betしてください。dry boardでは相手がヒットしていない可能性が高いので、小さいサイズでもfoldを誘発できます。自分が何もヒットしていなくてもC-betする方が有利です。
2. wet boardでのC-bet
大きいサイズ(2/3 pot以上)でC-betするか、弱いhandはcheckしてください。wet boardでは相手がdrawを持っている可能性が高いので、大きくbetして高くつかせるか、何もヒットしていないならcheckする方が安全です。
3. multi-way pot (3人以上)で
C-betの頻度を減らしてください (40~50%)。複数人がいると誰かがboardにヒットしている可能性が高いです。強いhandやdrawがある時だけC-betし、弱いhandはcheckする方が長期的には有利です。
考え方
flopでC-betするかどうかを決定する時、この順序で考えてみてください:
- 自分がプリフロップでraiserだったか?
- heads-upか、multi-wayか?
- boardはdryか、wetか? (第5回参照)
- 自分のhandは何なのか? (強い/draw/弱い)
- C-betするか? するならサイズは? (dryなら小さく、wetなら大きく)
例のhand分析
例1: dry boardで弱いhandでのC-bet
ゲーム: cash game 1/2, stack 200BB
position: button
プリフロップ: heroがbuttonから$6 raise (A♠ 5♠), big blindがcall
flop: K♣ 9♦ 3♥
pot: $13
思考プロセス:
- 「このboardで誰が構造的に有利か?」
→ dry boardです。自分がプリフロップのraiserなので主導権があります。 - 「自分のhandはrangeの中でどのような役割か?」
→ エースハイで何もヒットしていないが、相手もヒットしていない可能性が高いです。 - 「相手が捨てるhandが十分にあるか / callを多くするか?」
→ 相手がK, 9, 3を持っていなければfoldするでしょう。C-betでpotを獲得できます。
結論: C-bet $4 (約1/3 pot)
コメント: 自分が何もヒットしていなくてもC-betする方が有利です。相手がfoldすればpotを獲得し、callすればturnでエースが出るか、相手がcheckすれば再び攻撃する機会があります。
例2: 強いhandでvalue C-bet
ゲーム: cash game 1/2, stack 180BB
position: cutoff
プリフロップ: heroがcutoffから$6 raise (A♥ K♥), buttonがcall
flop: A♠ 8♣ 4♦
pot: $15
思考プロセス:
- 「このboardで誰が構造的に有利か?」
→ dry boardです。自分がtop pair top kickerで強いhandです。 - 「自分のhandはrangeの中でどのような役割か?」
→ value betのための強いhandです。 - 「相手が捨てるhandが十分にあるか / callを多くするか?」
→ 相手が弱いエースやmiddle pairを持っているならcallできる可能性があります。C-betでvalueを得ます。
結論: C-bet $5 (約1/3 pot)
コメント: dry boardでは小さいサイズでC-betする方が有利です。相手の弱いhandからvalueを得て、強いhandならturnでさらに大きなbetができます。
例3: wet boardでのC-bet check
ゲーム: cash game 1/2, stack 200BB
position: hijack
プリフロップ: heroがhijackから$6 raise (A♣ Q♣), big blindがcall
flop: J♠ T♠ 8♥
pot: $13
思考プロセス:
- 「このboardで誰が構造的に有利か?」
→ wet boardです。J-T-8とつながり、スペードが2枚で非常に危険です。 - 「自分のhandはrangeの中でどのような役割か?」
→ エースハイで何もヒットしておらず、straight drawもありません。 - 「相手が捨てるhandが十分にあるか / callを多くするか?」
→ 相手がpairやdrawを持っている可能性が高いです。C-betしてもcallされる可能性が高いです。
結論: check
コメント: wet boardで何もヒットしていないならcheckする方が安全です。C-betしても相手がcallする可能性が高く、raiseされたらfoldしなければならないので、お金を無駄にする可能性があります。
例4: multi-wayでのC-betを減らす
ゲーム: cash game 1/2, stack 220BB
position: middle position
プリフロップ: heroがmiddle positionから$6 raise (K♠ Q♠), hijack call, button call
flop: Q♥ 7♣ 3♦
pot: $19 (3人)
思考プロセス:
- 「このboardで誰が構造的に有利か?」
→ dry boardですがmulti-way (3人) potです。 - 「自分のhandはrangeの中でどのような役割か?」
→ top pairで強いhandです。 - 「相手が捨てるhandが十分にあるか / callを多くするか?」
→ 2人がいるので誰かがpairにヒットしている可能性があります。しかし、自分がtop pairなのでC-betします。
結論: C-bet $6 (約1/3 pot)
コメント: multi-wayではC-betの頻度を減らしますが、強いhandは依然としてbetすべきです。2人ともfoldするか、1人がcallしてもvalueを得られます。
主要パターンまとめ
パターン1: heads-up + dry board → 70~80% C-bet (小さいサイズ)
パターン2: heads-up + wet board + 強いhand → C-bet (大きいサイズ)
パターン3: heads-up + wet board + 弱いhand → check
パターン4: multi-way + 強いhand → C-bet
パターン5: multi-way + 弱いhand → check
パターン6: C-betはhandではなくboardと状況で決定
クイズ
問題1
buttonから$6 raise (7♠ 6♠), big blind call。flop: K♣ 9♥ 2♦。どうしますか?
A) check
B) C-bet $4 (1/3 pot)
C) C-bet $9 (2/3 pot)
D) fold
問題2
cutoffから$6 raise (A♠ A♥), button call。flop: 8♠ 7♠ 6♠。正しいアクションは?
A) check
B) C-bet $5 (1/3 pot)
C) C-bet $10 (2/3 pot)
D) all-in
問題3
hijackから$6 raise (K♣ Q♣), cutoff call, button call。flop: A♦ 8♠ 3♥。どうしますか?
A) C-bet (弱いhandだがbluff)
B) check (multi-wayで弱いhand)
C) C-bet (dry boardなので)
D) fold
問題4
C-betすべき最も重要な理由は?
A) 自分のhandが強いから
B) 主導権を維持するため
C) 相手を困らせるため
D) potを大きくするため
問題5
heads-up dry boardで適切なC-betの頻度は?
A) 30~40%
B) 50~60%
C) 70~80%
D) 100%
正解と解説
問題1
正解: B) C-bet $4 (1/3 pot)
解説: K-9-2のdry boardでheads-upなのでC-betする方が有利です。自分が何もヒットしていなくても相手がK, 9, 2を持っていなければfoldする可能性が高いです。小さいサイズでC-betしてください。
問題2
正解: C) C-bet $10 (2/3 pot)
解説: 8-7-6のモノトーンは非常にwetなboardです。AAは強いhandですが、スペードがないのでflushには不利です。大きいサイズでC-betして相手のdrawを高くつかせるか、弱いhandをfoldさせてください。
問題3
正解: B) check (multi-wayで弱いhand)
解説: multi-way potでエースハイで何もヒットしていません。2人がいるので誰かがエースやpairにヒットしている可能性が高いです。checkする方が安全です。
問題4
正解: B) 主導権を維持するため
解説: C-betの最も重要な理由は、プリフロップで得た主導権を維持し続けることです。自分のhandが強くても弱くても、攻撃し続けると相手がfoldする可能性が高く、potをcontrolできます。
問題5
正解: C) 70~80%
解説: heads-up dry boardでは70~80%程度C-betするのが標準です。相手がflopにヒットする確率は約33%なので、残りの場合にはC-betでpotを獲得できます。
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